NPPV
非侵襲的陽圧換気療法 (NPPV:non-invasive positive pressure ventilation)は、睡眠時呼吸異常の研究と治療、神経菌疾患などの慢性呼吸不全の人工呼吸の方法として、1980年代より導入され、現在欧米ではほぼ確立した医療法となっています。
また最近ではNPPVの導入が慢性期だけではなく、急性期にも有効とされています。
慢性呼吸不全の急性増悪時などに用いられ、その有用性が指摘され、適応が拡大されています。
NPPVは侵襲的な気道確保である器官切開をせずにマスクを用いて行う換気療法です。
~気管挿管か?NPPVか?~
NPPVは従来の気管挿管下の侵襲的人工呼吸と比べ、導入の簡易さと簡便性、患者に対する侵襲度が低いという利点があります。
特に気管挿管などの侵襲的な気道確保が必要ないため、これまで躊躇していた症例にも、より早期からの使用が可能となりました。
しかし、細胞間器量確保の確実性の点では、IPPVのほうが優れています。
特に人工呼吸器関連肺炎、圧による軌道。肺損傷などです。
VAPに関しては、ICUでは患者の6~52%に肺炎が発生し、死亡率は2~10%になるとの報告があります。
NPPVは侵襲的な気道確保をおこなわないため、VAPを減少させ、予後を改善する可能性があります。
またNPPVによる肺損傷の報告が非常に少ないことを考えると、この点においても有効である可能性があります。